ご 挨 拶


メインテーマ:「国際的動向からみた我が国の発達障害者支援を考える」

実行委員長

 日本発達障害支援システム学会第16回(2017年度)研究大会・研究セミナーを,「国際的動向からみた我が国の発達障害者支援を考える」というテーマの下,2017年12月10日(日)に,東京学芸大学を会場にお借りして開催する運びとなりました。

近年,AI(Artificial Intelligence),いわゆる人工知能の話題をニュースやネット上でよく見かけます。教育の分野では,ICT(情報通信技術)を活用した教育に関する実践が行われています。また介護の分野でも,介護ロボットの活用が言われるようになりました。このように新しい技術が,急速に発達し,そして現場で活用されるようになってきました。社会がものすごいスピードで変化していることを実感せざるを得ません。ところが,日ごろ現場に携わっていると,身の回りで生じることで手一杯となり,なかなか社会の変化までは気が回らないものです。そこで,今大会では,社会の変化を国際的な視点と,ICTという視点から見つめなおし,私たちが日ごろ行っている教育・支援は,どのような位置にあるのだろう,今後求められるものは何なのだろう,といったことについて,参加してくださる皆様と共有できたらと考えています。そのため,東北大学の爲川雄二先生に『ICTで拓く未来の知的・発達障害児支援』というテーマで教育講演をお願いしました。また,国際的な動向について,実行委員長の伊藤からお話をさせていただこうと企画いたしました。

例年通り,口頭発表・ポスター発表では,皆様の日ごろの成果をぜひ発表していただければと考えております。教育・支援の成果を埋もれさせてしまうことなく,皆様の実践について,参加される皆様と共有させてください。また,当日ご参加くださる皆様にも,ぜひ活発な討論をお願いしたく存じます。

体調を崩しやすい時期ではありますが,当日,会場でお会いできることを心待ちにし,大勢の皆様のご参加をお待ち申し上げております。



2017年9月
日本発達障害支援システム学会
第16回(2017年度)研究セミナー/研究大会実行委員会
実行委員長 伊藤 浩