(原著論文)

The Mood, Interest & Pleasure Questionnaire(MIPQ)の日本語版を用いた知的障害者のメンタルヘルスの評価
− 民間企業や特例子会社で就労している知的障害者に焦点を当てて −


要 旨:民間企業や特例子会社で就労している知的障害者に焦点を当ててThe Mood, Interest & Pleasure Questionnaire(MIPQ)の日本語版(MIPQ-J)を用いたメンタルヘルスの評価を行った.MIPQはRoss and Oliver(2003)9)によって開発された他者評定による25項目の質問紙である.Mood(抑うつ気分)とInterest & Pleasure(興味または喜びの喪失)のサブスケールに分かれている.88名に調査し,22名に再検査信頼性,32名に評価者間信頼性の検討を行った.分析の結果,内的整合性も含めて信頼性は高かった.また,ABC-Jの無気力サブスケールと妥当性の検討を行い,相関関係が認められたことから妥当性に関しても確認され,民間企業や特例子会社で就労している知的障害者のメンタルヘルスの状態を把握する資料となり得ることが示唆された.

キーワード:知的障害者   就労   メンタルヘルス   MIPQ



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