(原著論文)

高校生を対象とした視覚障害(者)に対する認識
−「障害理解学習経験」と「ボランティア経験」が与える影響−


要 旨:本研究は北海道内の高等学校に在籍する生徒983名を対象に,障害に対する認識について,小学校及び中学校段階の「障害理解学習経験」と「ボランティア経験」の二つの側面から,それぞれの影響について検討した。なお,本研究では,最も小学校での障害理解学習を実施しやすい視覚障害及び視覚障害者に関する認識を対象とした。その結果,いずれの経験も障害に対する認識に影響を与えることが示唆されたが,その中でも,高等学校段階の生徒の場合,ボランティア経験に比べて,障害理解学習経験が,視覚障害及び視覚障害者に対する認識に影響を与えていることが認められた。さらに,障害理解学習経験やボランティア経験は,言葉を聞いた経験よりも,知識の有無に影響を与えていることが示唆された。

キーワード:高校生   障害理解学習経験   ボランティア経験



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