(原著論文)

教科書採択・利用からみる知的障害特別支援学級教育課程の現状と課題

要 旨:本研究では、在籍児童生徒数が増加の一途をたどっている知的障害特別支援学級の教育課程編成の状況を明らかにすることを目的とした。教科書採択・利用状況、教育課程編成等に関する質問紙を作成し,一自治体での悉皆調査を行った。その結果、小学校知的障害特別支援学級では学年相応の教育課程編成にて当該学年用教科書を採択している学級が多数存在していた。そして,中学校知的障害特別支援学級では教科書採択と教育課程編成には特記するような状況は確認されなかった。小学校は学級担任制,中学校は教科担任制の違いはあるが、いずれにおいても、知的障害児のための特別な教育課程を行っている学級は少なく、担当教員の急増への対応も含め、教員の適切配置、研修等による専門性向上の必要性が指摘された。

キーワード:特別支援学級   教科書   教育課程



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