(原著論文)

特別支援学校・小学校特別支援学級の教師−保護者間の連携に関する調査研究

要 旨:教師−保護者間の連携の実態,連携を進めるための方法・手立てについて教師の過去の経験から質問紙調査を行った.ほとんどの教師が過去に連携できた保護者がおり,その保護者との関係は良好であった.一方で,7割近くの教師が連携できなかった教師がいることが明らかになった.連携できなかったことによる影響を感じている教師は多く,教師と保護者が連携を進めるための重要性が示唆された.連携を進めるための方法・手立てについては,状況に応じて活用するツールを工夫し,保護者と密な情報交換をすることが大切であると示唆された.また,教師自身が取り組む手立てに加えて,保護者の取り組みを期待する回答も多く,教師からの働きかけだけでは連携を進めるには不十分であり,保護者の理解や協力を得ることも重要であることが明らかになった.

キーワード:教師   保護者   連携



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