(論文種別:未申請)

インクルーシブ教育時代における教員研修の成果と課題
〜現職教員悉皆研修の取組から〜


要 旨:A県B市では,特別な教育的支援を必要とする児童生徒への対応の充実を図るために,2014年度から2016年度の3年間で管下の市立小・中学校の全教員に対し,特別支援教育に関する研修の受講を義務づけ,984人が受講した。本研究では,この研修の受講者アンケートの結果を基にするとともに,B市が毎年市立小・中学校全校の学級担任等を対象として実施している「教育経営に関する調査」の研修実施前後の結果を参考とした。これらから,特別な支援を必要とする児童生徒に対する理解と指導・支援の在り方に関する教員研修の成果と課題を検討するとともに,今後の研修の方向性を探った。その結果,この研修が有益であり,教員の特別支援教育に関する認識の高まりや児童生徒の実態に応じた指導や支援の工夫に寄与したと考えられた。今後は,研修と各学校における実践力との関係の評価の在り方,研修の体系化といったことが検討される必要があると思われた。

キーワード:インクルーシブ教育   特別支援教育   教員研修



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