(原著論文)

肢体不自由特別支援学校への異動に伴う教師の適応に関する研究
− 当事者による手記分析を通して −


要 旨:本研究では特別支援学校に異動することになった当事者による手記分析を通して、赴任校に適応するための事項や教師の心理的変容について検討した。その結果、次のことが明らかになった。1)ネガティブ感情を抱く要因として「学校運営」、「教職員」、「子ども」、「授業」が挙げられる。2)特別支援学校に適応していくためには、教職員との人間関係を円滑に行うことや特別支援学校の文化に合った考えに転換していくことが重要である。3)異動当初はネガティブ感情を多く抱くが、次第にネガティブ感情は減少していき、ポジティブ感情が増加していく。4)適応曲線は緩やかなW字形を描き、気分を変動させながら適応が進行する。加えて、ネガティブ感情を抱く要因にもポジティブ感情を抱く要因にも「教職員」というカテゴリーが見出されたことは注目すべき点である。このことから、異動先の教職員とうまくやっていけるかどうかが適応を左右すると考えられた。

キーワード:教師の適応   当事者研究   手記分析   肢体不自由特別支援学校



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