(原著論文)

バブルチューブを活用した多重感覚環境が知的障害生徒
及び健常生徒の生理的指標に及ぼす効果と学習支援の意義


要 旨:本稿では,多重感覚環境においてスヌーズレン器材の一つであるバブルチューブを見る活動が情緒不安のある知的障害生徒や健常生徒の生理的指標にどのような効果を及ぼすのかについて考察し,多重感覚環境での学習支援の意義について言及した.心理統計の結果,知的障害生徒及び健常生徒に共通して,学習開始前の明るい環境よりも薄暗い環境になった5分後や10分後の心拍数の方が5%水準において有意に低い結果が得られた.また,開始前と5分後と10分後の経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)に有意差は認められず,呼吸機能よりも心肺機能に影響を与えることが示唆された.行動面の特徴として知的障害生徒の中には,回を重ねる毎に情緒を安定させたり,ウトウトとする様子が見受けられた.学習支援の意義として障害の有無に限らず,薄暗い多重感覚環境では見る刺激が統制されやすく,心理的な安定につながることが示唆された.

キーワード:バブルチューブを活用した多重感覚環境   視覚的要因   知的障害生徒   心拍数   経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)



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