(実践研究)

読み上げの効果を評価する検査の開発に向けての予備調査

−読み書きの苦手な中学生2例での事例的検討−


要旨:本研究では,読み上げによる補助効果を評価する検査の開発を目的として,文の記憶を評価する課題を作成し,その課題の検査としての可能性を検討した。協力者は大学生16名と,読み書きに困難さがある中学生2名(A,B)であった。作成した課題では,視覚提示の課題文と聴覚提示の課題文との,記憶成績の違いを測定した。大学生の記憶成績について2要因(提示モダリティ×命題数)の分散分析を実施した結果,提示モダリティが記憶成績に影響することは確認できなかった。中学生2名の記憶成績は,Aは視覚提示,Bは聴覚提示で高かった。AとBは,文字による情報提示と音声による情報提示との間にわかりやすさの違いがあり,今回作成した課題は,その特性を明らかにすることができたと考えられた。本課題により,読み上げによる補助の効果を評価できることが示唆された。

キーワード:音声教材  読み上げ  検査  読み書き障害


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