(原著論文)

自閉スペクトラム症幼児と定型発達幼児の獲得語彙および
初期言語発達指標間の関連性の検討


要旨:明らかな発達の遅れのない自閉スペクトラム症(ASD)幼児と定型発達(TD)幼児を対象とし、意味的カテゴリ別の獲得語彙、平均発話長(MLU)の比較を行った。その結果、特定の意味的カテゴリ「おでかけ(「公園、会社」など家庭外の場所に関するカテゴリ)」において、ASD幼児はTD幼児よりも有意に獲得語彙が少ないことが示され、ASDの興味関心の限定といった特徴が初期の語彙獲得に影響を与えている可能性が示唆された。獲得語彙数と言語・コミュニケーション発達(LC)スケール、平均発話長(MLU)との関連についても検討を行ったところ、LC年齢と獲得語彙との関連が認められた。また対人応答性尺度第二版(SRS-2)によるASD幼児のプロフィールからは、ASD特性が強いほど、コミュニケーション領域のLC指数が低いことが明らかにされた。

キーワード:自閉スペクトラム症  語彙獲得  平均発話長  アセスメント


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