(原著論文)

ミャンマーの幼児教育関係者のインクルーシブ教育に対するイメージ

要旨:ミャンマーでは2011年に障害者の権利に関する条約を批准し、様々な領域において具体的な制度化に向けた取り組みを進めてきたが、幼児教育部門では新しい学校制度が開始されてから日が浅く、また教員養成制度も導入段階である。国連はこうした教育制度整備期にある国ではインクルーシブ教育の考え方を位置づけた制度設計の重要性を強調している。ミャンマーの初等教育のための小学校は幼児教育部門を含んで組織されており、本研究ではミャンマーの初等教育関係者(カリキュラム策定担当者、地区教育行政担当者、幼児教育部門を含む小学校長、同小学校教諭、保護者、教育短期大学教員、教育短期大学学生)を対象に、インクルーシブ教育の理解状況の調査を実施した。コンジョイント分析の手法による調査票を作成・実施し、属性グループごとに特徴を分析した。ミャンマーでは調査実施に国の制約があることから調査対象者数が限られるため結果の断定的な解釈は避けた。(幼児教育部門を含む)小学校教諭がインクルーシブ教育の考え方の特徴をもっともよく理解していることが伺えた。制度の萌芽期である時期こそ、関係者が意思疎通と知識の共有をもって協働しながら新しい教育制度にインクルーシブ教育の考え方を位置づけていくことが求められる。

キーワード:インクルーシブ教育   ミャンマー  コンジョイント分析


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