(原著論文)

知的障害特別支援学校における教育課程編成に関わる課題について
― 2009年告示学習指導要領下での調査を通して ―


要旨:本研究では、全国の知的障害特別支援学校の調査を通して、2009年告示学習指導要領の下での教育課程編成に関する課題を明らかにした。それらを踏まえて、今後、新学習指導要領下での教育課程編成で想定される課題について考察することを目的とした。結果、小学部では教育課程における道徳の実施に関する課題が有意に多く、高等部では教科別の指導の位置づけに関する課題が有意に多かった。また、自由記述の内容をKH Coderを用いて分析した結果、全学部共通して教育課程を編成する際に「児童生徒の実態」「系統性」「授業時数」を検討することの難しさを感じていた。道徳と自立活動の教育課程上の位置付けの課題は全学部共通して見られたが、特に小・中学部において授業づくりの課題は顕著であることが示唆された。教科別の指導と各教科等を合わせた指導の関連の曖昧さは全学部共通して見られたが、特に小学部では合わせた指導の単元構成が、高等部では教科別の指導の位置付け、評価、専門教員の確保の課題が示された。今後は、課題に対する具体的な対策や取組方法について検討していく必要性が示唆された。

キーワード:特別支援学校    知的障害のある児童生徒    教育課程編成


本文PDF  (画面での閲覧に制限されております)

ご意見投稿掲示板