(原著論文)

自閉症スペクトラム児の流暢性検査の因子得点の発達

要旨:自閉症スペクトラム児の流暢性の発達について明らかにするため,4-14歳の84名の自閉症スペクトラム児に,言語およびデザイン流暢性検査を施行した.その際デリス・カプラン遂行機能システム検査を参考にした.また児童向けウェクスラー式知能検査IV,絵画語彙発達検査,フロスティッグ視知覚発達検査尺度修正版を施行し,検査成績の因子分析を行った.第1因子は表出性言語機能,第2因子はデザイン流暢性,第3因子は空間認知,第4因子は図と地の知覚であると考えた.年齢群別の因子得点をウェルチ検定した結果,表出性言語機能,空間認知,図と地の知覚は小学校低学年から中学年の間に大きく発達して,その後の発達は緩やかになるが,デザイン流暢性は小学校低学年から高学年になるまで,継続してほぼ同程度の発達を続けるということが推察された.

キーワード:Fluency(流暢性)   executive function(遂行機能)   children with autism spectrum disorder(自閉症スペクトラム児)


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