(調査報告)

自閉症スペクトラム児の言語流暢性の発達

要旨:6-14歳の児童発達支援と放課後等デイサービスに通うIQ70以上のASD児80名にデリス・カプラン遂行機能システム検査を参考に言語流暢性検査を実施した.また児童向けウェクスラー式知能検査?に含まれる類似,積木模様,絵の完成,算数の項目,絵画語彙発達検査を実施した.検査結果の年齢群間比較を実施した.語頭音流暢性は,群間での有意差は認められなかった.語頭音流暢性はASD児にとって難しく,ASDの言語流暢性低下が反映されたと考察された.意味カテゴリー流暢性は,6-7歳と8-9歳,6-7歳と10-11歳,6-7歳と12-14歳との間に有意な成績差が認められた.カテゴリー・スイッチング流暢性は,6-7歳と10-11歳,6-7歳と12-14歳との間に有意な成績差が認められた.カテゴリー・スイッチング流暢性は2つのカテゴリーに属する名前を交互に述べるため,ASDのワーキングメモリー低下が反映されたと推察された.

キーワード:verbal fluency(言語流暢性)    children with autism spectrum disorder(自閉症スペクトラム児)   development(発達)


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