要旨:本研究では,巡回相談での外部専門家との協議を踏まえ,保育者が新たに保育実践を再構築する上での工夫や課題について調査することを目的とした。手続きとして,外部専門家による巡回相談を活用している幼稚園・保育所(約150園)の研修担当者を対象に,郵送による質問紙調査を実施した。具体的には,巡回相談で得られた見解を「その後の保育に活用するために行っている工夫」と「保育実践に活用する際の課題」に対する自由記述式回答を分析対象とした。そしてこれらの回答をテキストデータ化し,テキストマイニングのソフトウェアKHcoder を用いて分析した。その結果,工夫については,園内の情報連携に関わる抽出語が上位頻出語として出現した。課題については,集団保育の中で個別支援を実践することの難しさや外部専門家との見解のずれなどを示す頻出語が出現した。
キーワード:保育現場 巡回相談 テキストマイニング |
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