大会テーマ「ニューノーマル時代の発達障害者支援を考える」
日本発達障害支援システム学会第19回(2021年度)研究大会・研究セミナーを、「ニューノーマル時代の発達障害者支援を考える」というテーマのもと、完全オンラインで開催する運びとなりました。
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大は、日本のみならず世界を一変させてしまい、今でも不便な生活が続いております。この状況を受け入れて、新たなライフスタイルを構築するために「ニューノーマル」「新しい生活様式」等が提唱されておりますが、適応までの道のりは長くなりそうです。その一方でニューノーマル時代は、インターネットを活用したテレワークやオンライン授業等、新しいコミュニケーションの在り方を考える契機にもなっております。発達障害者支援の現場では、これらインターネット等のICT(情報通信技術)の活用が困難な場面も少なからず存在することは、否定できません。ニューノーマル時代に発達障害者支援をどう展開させてゆくべきか、私どもの大きな課題です。
そこで今大会では、日本の特別支援教育におけるICT活用研究の第一人者、帝京大学の金森克浩先生に教育講演をお願いしました。また、発達障害支援の体系的な研究の発展に向けて、爲川からお話をさせていただこうと企画いたしました。ニューノーマル時代の発達障害者支援を考える上で、何らかの寄与ができれば幸甚に存じます。
例年とは異なり、オンラインでの開催となりましたが、研究発表では皆様の日ごろの成果をぜひご発表いただければと存じます。教育・支援の成果を埋もれさせてしまうことなく、皆様のご実践についてぜひ共有させてください。また、オンライン掲示板を活用して、ぜひ活発な討論をお願いしたく存じます。
体調を崩しやすい時期ではありますが、大勢の皆様のご参加をお待ち申し上げております。
2021年9月
日本発達障害支援システム学会
第19回(2021年度)研究セミナー/研究大会準備委員会
委員長 爲川 雄二(帝京大学)